第1話
本をこよなく愛し、自由奔放に生きるク・ヘリョン(シン・セギョン)は、26歳になっても結婚に全く興味のない変わり者だ。
そんなヘリョンを心配する兄ジェギョン(コン・ジョンファン)は、不良書物として“ホ・ダム先生伝”を除去するよう命じられると、ヘリョンの結婚を急ぐことを密かに決めた。
一方、トウォン大君ことイ・リム(チャ・ウヌ)は、宮中の離れに住まわされ孤独感を抱きながらも、梅花(メファ)という名で恋愛小説を書くことに没頭していた。
本という共通点を持った2人が、偶然をきっかけに出会うことになる。
第2話
リムは、朗読会の会場でメファのふりをするヘリョンを見つけるが、王命により禁書令が出されたことで議禁府の兵が朗読会の会場になだれ込み、修羅場となる。
押収された本が焼却されるのを目にしたヘリョンは、兄ジェギョンに恐れていたことを告げられる。
メファとして捕われていたリムは、簡単に解放されるが、父である賢王にその秘密を知られてしまう。
一方朝廷では、皇太子イ・ジンが外戚の勢力を阻止する為に重大な決断をする。
第3話
婚礼の儀をやめて、女史別試の会場へ急ぎ、試験に臨むヘリョン。
出された難題に対して自分なりの見解を書き上げ、合格する。
しかし初日から先輩史官からの嫌がらせが始まり、一日中雑用ばかりが続き、4人の新米史官たちは新人の通過儀礼をすることを決意する。
酒の飲み比べが始まり、無理をするソン・サヒ(パク・ジヒョン)を助けるヘリョンは、泥酔しながらも勝利する。
一方、ヘリョンに謝らせたいリムは、手紙を持ち外で探し続け、なかなか会えず苛立つが・・・。
第4話
また偶然出会ったリムとヘリョン。
リムはヘリョンを苦しめるためにそばに置いておきたいが、ヘリョンは時間にも気持ちにも余裕がない。
昨晩助けたソン・サヒからは感謝されるどころか、冷たく拒絶されてしまう。
理不尽な仕打ちばかりされる4人の指導役をミン・ウウォンは買って出る。
禁書である“ホ・ダム先生伝”ついて知る生存者の元へ向かうリムは、怪しい男に襲われ危険に陥る。
自分がトウォン大君であると身分を明かし睨めつけた所を、偶然ヘリョンが目撃し・・・。
第5話
気絶したリムを知り合いの薬房へ連れていき介抱する。
目を覚ましたリムは、薬も飲まずに自分を襲った刺客についてジンに報告し、“ホ・ダム先生伝”について興味を持つが、ジンから関わらぬよう言われる。
ヘリョンからリムの様子を聞いたジンは、あることを思いつく。
リムの本当の正体を知り残念に思うヘリョンは、これまでの態度を改めようと、リムと距離を置こうとするが・・・。
第6話
不正を正そうとした上訴文のせいで責任を取るようウウォンに言われたヘリョンは、書吏(ソリ)の仕事まで一人ですることになる。
それを知ったリムは、書吏になりすましヘリョンを手伝おうとするが、使い物にならないため外で取材をしてくるよう芸文館から追い出される。
市場で取材をするリムとヘリョンだが、難航していつの間にか門限を過ぎてしまい、宮殿に帰れなくなる・・・。
第7話
朝鮮の北部に天然痘が蔓延し、王はリムに上無事(ウィムサ)として現地へ行き、民の心を慰めるように命ずる。
自ら志願してリムについていくヘリョン。
朝廷からの配給品が略奪され、民がひどい状況になっていることを知った二人は、思っていたよりも過酷で悲惨なことに驚愕する。
そして、そこで子供の腕にナイフを刺している女性を目撃して・・・。
第8話
子供の腕に牛の膿を塗っている女医を目撃するリムとヘリョン。
ヘリョンは自分の腕にあるX字の痕を見て、20年前の記憶がかすかに蘇る。
牛の膿を利用したあばた治療に動揺する民のために、自らの体を使ってこの治療法が安全であることを証明しようとするリム。
リムの行為を知った賢王は激怒し、戻ったリムに処罰を下そうとするが、それをジンが必死にかばう。
そして、その全てを鋭い視線で見つめているイム大妃だったが・・・。
第9話
賢王に平手打ちをされたリムだったが、イム大妃からは温かく迎えられ、地方での行いを称賛される。
その後リムは、大妃にあるお願いをする。
一方、全てを記録するという使命にジレンマを抱え、葛藤する4人の新米史官たち。
お酒を飲み交わしながら本音を語り合うことに。
その帰り道、一人散歩に出たヘリョンは偶然リムと出くわす。
他愛のない会話をしながら一緒に本を読んでいたリムとヘリョンは、睡魔に襲われ寝てしまう。
翌日目覚めると、自分の腕を枕にして寝ているヘリョンを見て・・・。
第10話
つかの間の休暇。
雨が落ちる森の中にいたリムとヘリョン。
他意はないと言いながらリムの手を握るヘリョン。
リムはヘリョンの心が知りたくて仕方がない様子・・・。
その後、いきなり人事異動が発令されたが、違和感を抱くヘリョン。
不正を暴くために動いたウウォンは、彼の過去を知る何者かによって窮地に追いやられる。
ウウォンを助けようと必死になるヘリョンを見ていたリムは・・・。
第11話
ミン・イクピョンと賢王との会話を記録するために寝殿に出向いたヘリョン。
尚膳(サンソン)に追い払われてしまうが盗み聞きをする。
何を聞いたか賢王に問われるが一向に口を割らないため、義禁府へ連行されてしまう。
一方、芸文館の史官たちは団体ストライキを起こし、ウウォンは命がけで上訴する。
ヘリョンが心配で仕方のないリムは、夜更けに面会へ向かう。
リムの優しさに触れ感動したヘリョンは、リムと見つめ合い・・・。
第12話
賢王はヘリョンに、一日中つきっきりで記録するよう命ずる。
しかし、その真意はヘリョンに対する嫌がらせであった。
苦難ばかりのヘリョンを黙々と助けるリムとウウォン。
一方、ジンの潜行へ同行する事になったサヒは、ジンの真の姿を見る。
全く口を割らないヘリョンに大きな提案をする賢王。
ノソク堂にいたリムとヘリョン。
ヘリョンはリムが書いた詩を読んで、涙をこぼしながらリムを見つめる・・・。
第13話
いつもより念入りに身支度をし、積極的に愛情表現をするヘリョン。
リムはそれが嫌いではない様子。
一方、川を渡ってきたフランス人が逃亡し、それを助けるソン・ソクファン。
彼にもまた人には言えない秘密があるようで・・・。
フランス人と出くわしたリムは、慎重に話しかけるが、フランスでの王の話に衝撃を受ける。
家の前でモファを見かけたヘリョンは、ジェギョンを兄だと紹介するが、二人には以前から面識がある様子で・・・。
第14話
ヘリョンと別れた後、20年前の事を思い出し、涙を流すモファ。
川を渡ってきたフランス人のジャンと親密になっていくリムは、平和な時間を過ごしていたが、王によって配置された禁軍によって破られる。
ジャンを脱出させようと作戦をたてるヘリョンたち。
一方、捕らわれたカトリック教徒を救うために王の元へリムは向かう。
ソン・ソグォンの逸脱行為に気づいたウウォンは厳しく叱責するが、その理由と覚悟を聞いて絶句する・・・。
第15話
ソグォンを守るために、真実を隠して上訴文を出すウウォン。
ソグォンの確たる信念に興味を持ち、キリスト教の本を手にする。
一方、デート中だったリムとヘリョンは、別の史官たちと鉢合わせしてしまう。
リムの出生の真実を知ったイクピョンは賢王を脅迫し、リムの婚姻を急がせようと適任者を探す。
それを知ったヘリョンは、縛られたくないとリムに伝え距離を置こうとするが、リムのまっすぐな愛に気持ちが揺らぐ・・・。
第16話
婚姻に向けて候補者選びが進む中、リムは婚姻をやめてほしいとイム大妃に嘆願するも、大君の婚礼は私情でされるものではなく国事だ、と退けられる。
平気そうにその場を去ろうとしたヘリョンを引きとめて本音を聞き出そうとするリムだが、ヘリョンからの言葉に胸を痛める。
一方、イクピョンの計略に気づいたジンは、サヒに怒りを爆発させる。
涙ながらに心の内を話しその場を去ろうとしたサヒを引きとめ、話を聞こうと一晩を共に過ごすが、その噂がたちまち宮殿内に広がる。
ヘリョンとの日々を思い出したリムは、ヘリョンに会いに行くが・・・。
第17話
ジンとサヒの噂を耳にした賢王は、サヒを推薦したイクピョンを叱責し、リムの婚姻を延期する。
20歳の誕生日を迎えたリムは、イム大妃に誘われ廃帝イ・ギョムの墓で祭祀を上げた。
宮殿への帰途、一行は襲撃に遭い、ヘリョンをかばって矢を受けるリム。
襲撃を聞き駆け付けたジン。
リムから大妃との話を聞き、祭祀をやめるようイム大妃に要望するが、一喝される。
そんな中、昨晩の夢が頭によぎったリムは、ヘリョンと共に夢で見た場所へ向かう。
第18話
隠してきた過去の秘密をリムに打ち明けるヘリョン。
一方のリムは、自分が賢王の実の息子ではないのではないかと、自分の出生についての記録を探して回るが、ジンに止められる。
覚悟を決めて賢王の元へ行き問いただすリムだが、冷たくあしらわれてしまう。
当時の史官が記した史草(サチョ)が、どこかに隠されているという事実を知ったリムとヘリョンは、唯一の生存者の元へ向かう。
死に際の言葉を聞いたリムは、サチョが隠された場所をひらめく・・。
第19話
ついにサチョを見つけたヘリョンとリム。
王命を破ってでも読もうとするリムを止めるヘリョン。
それを見ていたサンボから隠してきた真実を聞いたリムは大きな衝撃を受ける。
その後、サチョを見つけたことをウウォンに知らせ、真実を明らかにしたいと告げる。
一旦は反対するウウォンだが、ヘリョンの言葉に胸を打たれ、決意する。
真実を知った芸文館の史官たちは、操作されてきた歴史を正すために一致団結する。
ヘリョンからの上訴文を棄却されたことを知ったリムは、ジンの元へ行き直訴するが・・・。
第20話
リムが監禁されてしまい会えなくなったヘリョンは、兄ジェギョンに助けを求める。
一方ウウォンは、上訴文を読んだという理由で、父であるイクピョンに逮捕されてしまう。
そんな中、監禁場所からリムを救出し、隠れ家へ連れていくヘリョン。
二人は言葉を交わし、お互いの愛を確認する。
宴が開催される中、ジェギョンが自分の罪を告白する。
その後、リムが現れ、ヘリョンをはじめ史官たちの前で堂々と抗弁していく・・・。