【第1話】
高級住宅街「SKYキャッスル」では、今まさにパク・ソンジェのソウル大医学部合格を祝うパーティーが開かれていた。
ソウル大医学部は、このパーティーに参席する誰しもが狙う場所であり、そのノウハウを手に入れるためハン・ソジンが企画したものだった。
ノウハウはたった1人にしか教えないと公言するソンジェの母、イ・ミョンジュからやっとの思いで情報を手に入れたソジンは、ヨンジュを合格に導いたとされる入試コーディネーターのキム・ジュヨンと出会い、娘のコーディネーターとして迎え入れることに成功する。
そんな中、旅行に出ていたはずのミョンジュが突然帰宅した。家の前で偶然鉢合わせしたミョンジュの疲れきったような表情が気になったソジンだったが…。
【第2話】
ミョンジュが突然自殺をしてしまったことでキャッスル内に動揺が走る。
ミョンジュの夫スチャンが病院を辞めるという話を聞き、ソンジェの将来を心配したソジンの夫カン・ジュンサンだったが、ミョンジュの自殺の原因がソンジェにあるような口ぶりに戸惑いを隠しきれない。
そしてこんな状況でジュヨンを迎え入れようとするソジンもまた、一抹の不安を感じるようになっていた。
スチャンの後任の医師、ファン・チヨン一家がキャッスルへ引っ越してきた。
チヨンの妻のイ・スイムは、挨拶のため訪れたソジンの顔を見るや「ミヒャン」という名を口にする。
人違いだとごまかすソジンだが、その表情は明らかにこわばっていた。
そんな中、ミョンジュ一家が置き忘れていったと思われるタブレットを手にしたソジンは、中に残されていたヨンジェの日記を見つけ…
【第3話】
ソンジェが残した日記に書かれていた両親に対する復讐のメッセージに驚いたソジンは、全ての元凶がジュヨンであると確信。
ジュヨンにイェソのコーディネーターを解雇すると言い渡す。
中間試験が迫る中、ソジンは後任探しに奔走するものの適任が見つからず、そんな状況にイェソも苛立ち始めていた。
そんな中キャッスル内で、大学教授チャ・ミニョク主催の定例読書討論会が始まる。
しかし、ひょんな事から出席していたスイムと口論になってしまったミニョク。
そこへイェソも加わったことから、間に割って入るソジンだったが…。
【第4話】
スイムとの口論で興奮したソジンが見せてしまった本当の姿に、ソジンが「クァク・ミヒャン」であるということを確信したスイム。
そんなスイムに「クァク・ミヒャン」の存在は黙っているよう口止めをするソジン。
相変わらず後任のコーディネーター探しに苦戦し続けるソジンは、改めてジュヨンに依頼する事を決意。
しかしコンタクトを取ってもがなかなか返事がもらえないソジンは、ついに賄賂まで送りつけるもののそれも突き返されてしまう始末。
気持ちばかりが焦る中、偶然スンヘの家を訪ねるジュヨンの姿を目撃してしまったソジンは…。
【第5話】
再びジュヨンにコーディネーターを引き受けて貰うことになったソジン。
そこへやって来たソンジェに突然襲われそうになったジュヨンをとっさにかばったソジンが怪我をしてしまう。
一方、ソジンの次女イェビンと、ジニの息子スハンが万引きしているところを偶然目撃してしまったスイムは、このことをソジンに話すべきか悩んでいた。
しかし再び同じ事を繰り返すイェビンに、ついにイェビンを伴い店に謝罪に行ったスイムだったが、そこで既に万引きのことを知っていたソジンが、あらかじめ店にお金を渡していたことを知り…。
【第6話】
初恋の女性「キム・ウネ」から突然かかってきた電話に動揺を隠し切れないジュンサン。
更に病院内で問題行動を起こしてしまったことから、狙っていた医療センター長の座を失ってしまうことに。
そんな中、イェソが中間試験で全校一位になったことからジュヨンを食事に誘ったソジンは、イェソがスイムの息子ウジュに片思いしているようだと聞かされる。
動揺するソジンに対し、イェソの恋心を利用しろと助言するジュヨン。
一方、万引きしても黙認し続けた母親の態度に失望したイェビンは家出を決意する。
そんなイェビンを偶然見かけたスイムは、しばらく自宅で預かることにする。
同じ頃、ヨンジェが使っていたタブレットがないことに気づいたソジンは…。
【第7話】
偶然ヨンジェの日記を読んでしまったイェビンとスイムに、何とかごまかしててその場を取り繕うソジン。
しかしスンヘから、ヨンジュがソンジェの入試コーディネータだったということを聞いたスイムはソジンを訪ね何とか説得を試みるが、聞く耳を持とうとしないソジン。
ジュヨンに追い込まれ猛烈に勉強に打ち込むイェソは、生徒会長の座をも狙っていた。
しかしジュヨンから、ライバルであるへナがいる限り無理だと断言され落ち込んでしまう。
その事を知ったソジンはジュヨンに対し、何とか生徒会長にさせてあげて欲しいと頭を下げる。
【第8話】
ジュヨンのことを聞いたジュンサンは激怒し、ジュヨンを辞めさせるようソジンに命じる。
スイムもまた直接ヨンジュと話をしようとするのだが、この勝手な行動がソジンの逆鱗に触れ、「他人のことには口出しするな」と突っぱねられてしまう。
一方、へナの生徒会立候補辞退を企むヨンジュは、へナの弱みを握ることに成功する。
この証拠がソジンの手に渡り、結果的に立候補を辞退するまでに追いやられるへナ。
そして程なくして病気の母が他界してしまう。
一人遺品を整理していたへナはそこで、見知らぬ男性と一緒に映る母の写真を見つけて…。
【第9話】
掛かってきた電話がウネだと勘違いしたジュンサンは、一方的にまくし立て電話を切ってしまう。
そんな父の態度に言葉を失うへナ。
そしてそんなジュンサンの態度に影から目を光らせるソジン。
スイムがミョンジュの一件を小説にしようとしていることを知ったヨンジュは、何とか阻止しようとスイムを呼び出す。教員時代、心の傷を抱えた生徒ヨンドゥを救えないまま亡くなってしまったことが今だ忘れられないスイムの目の前で、ヨンドゥの名前を出したヨンジュにスイムは驚きを隠せない。
一方、イェビンからへナを家庭教師として迎えたいと言われたソジンは、ヨンジュに相談することに。へナがジュンサンの隠し子であることを知ったヨンジュは…。
【第10話】
ヨンジュのアドバイスは「へナを家に招き入れる」ことだった。
しかしどうしてもそれを受け入れることができなかったソジンは、ヨンジュに背いて家庭教師の申し出を断ってしまう。
一方キャッスル内では、スイムの小説執筆について反対論が沸き起こり、ソジンが住民から反対署名を集めてきた。
しかしそこで口論となったスイムは、思わずソジンの過去を話してしまう。
それが原因で住民たちから白い目で見られるようになってしまったソジン。
更にイェソまでがその事実を知ってしまい、そのショックから期末試験の成績を落としてしまう。
「ママのせいだ」と怒りをぶつけてくるイェソを心配したソジンは、ヨンジュに相談するが…。
【第11話】
イェソを守るため、へナをイェビンの家庭教師として受け入れざるを得なくなってしまったソジン。
そして生活環境が一変したことに何かを思うへナ。
一方スイムは、小説の執筆許可を貰うためスチャンに会いにいくものの断られてしまう。
ハーバード大学へ通うスンヘ夫妻の長女セリが帰国しキャッスル内でパーティーが開かれた日、先に部屋へ戻ったヘナが書斎に入っている姿を目撃したソジン。
何かを思い、あくる日へナの部屋へ忍び込んだソジンは、そこでジュンサンとウネが2人で写る写真を見つけてしまい…。
【第12話】
スイムはスンヘたちとの雑談の中で、ジュヨンがソウル大出身だということを知る。
当時、ヨンドゥの家庭教師を務めていたと話していたジュヨンだったが、ヨンドゥはソウルから離れた学校に通っていた…。
話のつじつまが合わないことに気づいたスイムは、ジュヨンを呼び出しカマをかけることにする。
一方、DNA鑑定の結果から、へナがジュンサンの実娘だということが明らかになる。
徐々にヘナのペースに巻き込まれていくソジン。
そしてついにへナから「戸籍に入れて欲しい」と懇願されてしまう。
そんな中ソジンは、義母からある女性を紹介されるが…。
【第13話】
義母から紹介された女性から、ジュヨンの過去について衝撃の話を聞かされるソジンだったが、人違いだと一蹴する。
しかしスイムからもジュヨンは危険だと告げられ、ソジンは真相を確かめるためジュヨンを訪ねることに。
そこでソジンは、ある場所に連れて行かれる。
ヘナの行動が日に日にエスカレートしてきたことから、イェソの怒りが爆発する。
へナの正体がイェソにバレないようにと気が気でないソジン。
そんな中、父スチャンの前に姿を現したヨンジェと会うことができたスイムは、両親への復讐の引き金となった原因を聞き…。
【第14話】
へナとジュンサンの関係を知りながらも、家に入れるよう指示したジュヨンの行為に激怒したソジン。
ジュヨンとソジンの溝が深まる中、イェソだけはジュヨンへ依存していく。
ことあるごとにジュンサンの実娘だということをちらつかせるへナに激怒したソジンは、へナを傷つけるような言葉を浴びせてしまう。
ソジンの態度に怒ったヘナ。
イェソの前でわざとウジュとキスする姿を見せつけるが、逆にイェソから侮辱的な言葉を投げかけられたことに腹を立て、自分がジュンサンの子供であることをバラしてしまう。
ショックと怒りでどうしてもへナが許せないイェソは、ヘナに対する憎しみの気持ちをジュヨンに吐露するのだが…。
【第15話】
キャッスルのベランダから転落してしまったへナ。
ジュンサンの勤務する病院に搬送されるも、同時期に搬送された院長の息子の手術を優先したことから、へナは息を引き取ってしまう。
警察の捜査が始まる中真っ先に疑われたイェソだったが、当日は自室で勉強をしていたとアリバイを主張。
しかし、ジュヨンからイェソの本心を聞かされたソジンは言葉を失う。
そんなソジンに身代わりを立てようと話すジュヨン。翌日、ソジンの目に飛び込んできたのは…。
【第16話】
イェソを守るためウジュを身代わりに立てたジュヨンに、ためらいながらもその言葉に従うソジン。
ウジュが逮捕されたことでスイム夫妻は息子の無実を信じ奔走するものの、次々とあがってくる証拠は全て不利なものだった。
そんな中、へナがジュンサンの実娘だと偶然知ってしまったイェビンは、怒りのあまりジュンサンにその事実を告げてしまい…。
【第17話】
ヘナが実娘だと知ったジュンサンは、ソジンが今までその事実を隠していたことに怒り激しく口論するものの、ソジンの一言に愕然とする。
そんな中ソジンは、ヘナが持っていたUSBの記録から、試験問題の流失を巡りへナがジュヨンを脅迫していた事実を知り、全てがジュヨンの仕業であることを確信する。
ソジンはジュヨンを訪ね真実を確かめようとするものの、この事が明らかになれば、イェソが不正に加担したことになり退学処分になるだろうと逆手を取られてしまい、目をつぶることに決めたソジン。
そんな中罪悪感にさいなまれるイェソは、ウジュとの面会を希望し刑務所にやってくる。
自分の状況はさて置き、イェソの心配をするウジュ…。
その優しさに真実を明らかにしようと決意したイェソは、ジュヨンを告発しようとするが…。
【第18話】
試験流失問題の一件を知ってしまったイェソとジュンサン。
ジュヨンを警察に突き出すと息巻くジュンサンを、「イェソのためだ」と必死で止めるソジン。
一方でイェソは、いつかこの事が世間に知られてしまうのではないかという恐怖に怯えていた。
ヨンジェの父スチャンからアドバイスを受けたジュンサンは、ウジュに対する罪悪感とイェソの将来の間でさいなまれるソジンに対し、全てを明らかにしようと説得を試みる。
そんな中、イェソが試験で最低点を出してしまった。
再びジュヨンの元を訪ねたソジンは、次のテストで好成績を収めなければならないとプレッシャーをかけられ…。
【第19話】
罪悪感を抱きながらも、イェソをソウル大医学部へ合格させたいという欲がどうしても捨てきれないソジン。
義母の後押しもあり、結局ジュヨンの言いなりとなってしまう。
そんなソジンの元を訪ねてきたスイムに、ウジュを助けて欲しいと頼まれるものの、どうしても手を差し伸べられない自分がいた。
そんな中、眠れずにいたイェソと話しをする機会を持ったソジンは、そこでようやく全てを明らかにする事を決意する。
ソジンの告発により間もなく逮捕されたジュヨンだったが、面会に来たソジンに対し…。
【第20話・最終話】
今回の一件は、大人たちの身勝手な欲望に子供たちを巻き込んでしまったことで起こるべくして起こった事件であり、「へナの死は、ソジンにとって無関係なことではない」…と、ヨンジュ。
その強い口調に、ソンジュは自分の責任の重さを痛感するのだった。
釈放されたウジュは高校を退学し、自分探しの旅に出かける。
イェソもまた同時に退学し、高卒試験認定を受けるため再び勉学を励むことに。
そして病院を辞めたジュンサンは、ソジンたちとともにキャッスルを出るのであった…。