1話~4話
キム・ヘイル神父は「悪事をして相手に謝罪せずに聖堂に来て告白聖事をしないと信者に説教をする」、正義感のあふれる司祭。
ある日近所のお年寄りたちのお金を奪う詐欺師を捕まえたヘイル。
詐欺を指示したオ社長と彼の部下をすべてノックアウトしたヘイルは、警察署に連れて行かれる。
ヘイルは似たようなことで逮捕された履歴が何度もあり、その都度釈放されたが、今回の釈放は都市を去ることを条件にされる。
それを受け、ヘイルは恩師であるイ・ヨンジュン神父がいるクダム区の聖堂に行くことになる。
その道中、暴力団ファン・チョルボムの部下達が抗議している住民を暴力的に抑圧する様子を目撃する。
イ・ヨンジュン神父から事件を起こさないようにと言われていたため、見て見ぬふりをしようとしたが、ヘイルは我慢できず住民を暴行しようとするファン・チョルボムの腕を掴んで住民を助ける。
そこで暴力団を黙認しているク・デヨン刑事と出会う。
聖堂に毎日やってくるファン・チョルボムの部下チャン・ヨンがイ・ヨンジュン神父を脅迫していたところ、警察の新米刑事ソ・スンアが一撃で倒す。
自らが助けられなかったことを悔やむヘイルは、周りの人を守ることをさらに強く決意する。
しかしその翌日、イ・ヨンジュン神父は謎の死を受ける。
ヨンジュン神父は自殺をするような人ではないと、ヘイルは警察署に訪ねて追加捜査及び解剖を要請するが、断られる。
そして、ニュースでは、イ・ヨンジュン神父がセクハラ関連の調査を受けていた中、それに耐えられず自殺したと発表される。
怒りを我慢できなくなったキム・ヘイルは、担当刑事ク・デヨンを殴り倒してしまう。
5話~8話
イ・ヨンジュン神父の死後、運営していた福祉園を即座に乗っ取った暴力団ファン・チョルボム。
ク・デヨンに暴行を働き捕まってしまったヘイルだったが、それを検事のパク・キョンソンが解放する。
ヘイルは、イ・ヨンジュン神父は罪がないということを知りながら嘘をつく刑事に怒りを感じ、絶対に検死をさせることを誓う。
兵隊要員のときの知り合いの解剖医をこっそり呼んで検死を頼み、その結果、外部衝撃による死亡だということが分かった。
しかし、他殺の証拠を探すにも、刑事が隠蔽しているため令状が出ない状況だった。
ヘイルが要員の時に作戦の最中、上司の誤った判断で子供たちがいるのを知らずに手榴弾を投げてしまったことがあり、罪滅ぼしのために生きてきたヘイルを唯一救ってくれたのがイ・ヨンジュン神父だった。
そんな神父の無念を晴らすために、ヘイルは諦めずにもう一度証人たちを尋ねる。
そしてイ・ヨンジュン神父の葬式が終わったあと、ファン・チョルボムの理事就任式に突撃し、神父を殺したかと直球で問いただすのだった。
ヘイルのその行動に怒ったファン・チョルボムは、部下にヘイルの過去を調べさせたが、不可思議なほどの平凡な記録を見て疑問を持つ。
そんな中、ヘイルはイ・ヨンジュン神父の部屋を整理し、カルテル一員たちの不正の記録を見つける。
なんとか再捜査を行わせるために方法を考えたヘイルが思いついたのは、教皇に手紙を書くことだった。
一生懸命翻訳機を利用し、教皇に手紙を書いたヘイル。
その手紙は無事教皇に届き、さらに教皇は韓国の大統領に直接手紙を送り、再捜査を頼んでくれていた。
しかし、再捜査が再開されたものの、その担当刑事が無能なク・デヨン刑事だった。
カルテル暴力団一員でもある警察庁署長はク・デヨン刑事に捜査を邪魔するよう命じる。
9話~12話
イ・ヨンジュン神父の事件をヘイルが探っていることを知ったカルテルの一員のカン・ソクテ部長検事は、パク・キョンソン検事に事件の真相が写っている監視カメラの記録を削除するよう命じる。
そのため、ヘイルが警察に監視カメラ追跡を要求しても断られてしまう。
ブチ切れたヘイルは酔っ払って、自分には権力がないというパク・キョンソンに、権力が腐敗するのではなく、腐敗した人間が権力に近づくと伝える。
その言葉に何かを感じたパク・キョンソンは、麻薬事件で財閥の御曹司を庇うために罪を被せたアイドルキム君の刑期を短くするが、その後アイドルキム君が自殺を図ったと聞き、失意に陥る。
イ・ヨンジュン神父を追跡した監視カメラの映像をなんとか秘密裏に獲得したヘイルだったが、2分ずつ消えていることに気づく。
キム・ヘイルは国家情報院をハッキングした経歴を持つ友人に、監視カメラに写り込んでいた証人を追跡させる。
その情報をソ・スンア刑事に送り、証人たちを捕まえに行ったヘイルだったが、その証人たちはカルテルがすでに保護していた。
ヘイルが証人を蹴とばして捕獲するが、ファン・チョルボムはロシアギャングに命じて、証人を奪って逃走させる。
一方、聖堂の福祉施設を委託管理することになっていたキ教主は似非宗教の教主だったということを知ったヘイル。
13話~16話
キ教主が聖堂に訪れ、子供たちを信者にしようとするのを見てブチ切れたヘイルは、バットでキ教主を殴ろうとしたが、止めようとしたク・デヨンに当たってしまう。
ヘイルは区役所長、警察署長、国会議員がマネーロンダリングをしていることを説明し、本格的に悪者を捕まえる計画を立てる。
まずは不正を働く給食会社を急襲したヘイルだったが、そこから不正が次々と明らかになり、給食会社とカルテルの関わりが明らかになった。
ク・デヨンとヘイルは、一緒に事件を追う中で打ち解けていくようになる。
ク・デヨンは過去、ファン・チョルボムの暴力団を無理に追いかけたせいでパートナーが死亡していた。
そのパートナーの生きることだけ考えろという遺言を受けて、ファン・チョルボムの情報員になってしまっていたのだった。
17話~20話
左遷されたパク・キョンソンだったが、元の地位に戻ろうとカン・ソクテ部長検事にヘイルの過去の秘密を明らかにすると断言して、ソウルに復帰する。
復帰した途端、悪意ある記者の編集記事で、ヘイルは暴力団に近い人間だとでっちあげられてしまう。
これを機に、ヘイルとパク・キョンソンは敵対するようになる。
そんなパク・キョンソンはカン・ソクテに、カルテルの一員になるよう誘われる。
一方、ヘイルと共に事件を捜査していたソ・スンアが、秘密帳簿から見つけた情報を元にファン・チョルボムの別荘を発見し、そこが殺害現場だと予測する。
ヘイルたちが潜入していたところ、カルテルのメンバーがやってきて新しいメンバーとしてパク・キョンソンを紹介し、イ・ヨンジュン神父を殺害したのはファン・チョルボムだと発言する。
ひとまずその場から脱出しようとしていたヘイルとク・デヨンは、偶然パク・キョンソンに見つかってしまう。
ヘイルはパク・キョンソンを気絶させ、脱出する。
21話~24話
別荘で収集した証拠から、イ・ヨンジュン神父がそこで殺害されたという事実を知ったヘイル。
令状をもらって調べに行くが、既に証拠は消滅していた。
途方にくれるヘイルだったが、カルテルもそんなヘイルについて調べていた。
一方、ナム署長の裏を調べていたパク・キョンソンは、ライジングムーンという麻薬取引が行われるクラブについて知り、カルテルと深い関係があることを知る。
それを受けたク・デヨンは捜査に乗り出す。
25話~28話
クラブライジングムーンについて調査していたヘイルは、ロシアギャングのディアボールが麻薬と関連した組織であり、ライジングムーンと取引をしていることを発見する。
そしてそれらに、警察・検察・企業・政治家・芸能プロダクション・暴力団のすべてが絡んでいることを知る。
パク・キョンソンは、自分を利用し、たばかろうとしたカルテルに復讐するため、ヘイルに協力を提案しライジングムーンに乗り込む。
計画通りにディアボールのメンバーである犯人達を送還中に説得し、警察署で殺人は命じたファン・チョルボムとクラブ経営者のキム理事。
そしてディアボールの組職のボス、アントンを対面させ、キム理事の拘束に成功する。
29話~32話
拘束されたファン・チョルボムは、部下の偽りの供述で無実とされ釈放される。
ヘイルたちは、さらに確実な証拠を得るためにライジングムーンの会計帳簿の行方を探していたところ、会計士が賭博の借金で奪われた事実が分かる。
キム・ヘイルとク・デヨンは賭博場に会計帳簿を探しに行くが、そこに偶然、ヘイルの教会に務めるキム修道女が有名な賭博師だった。
キム修道女に会計帳簿を奪うよう頼み、実力で会計帳簿を奪うことに成功する。
一方カン・ソクテは、パク・キョンソンを未だカルテルの一員として入れたいがため、不正で集めた1500億の金を見せびらかす。
その情報をパク・キョンソンから得たヘイル一行はそのお金を奪取する計画を立てるが、キリスト教団体がヘイルにアルゼンチンへの海外宣教派遣を命じる。
それを受けたパク・キョンソンは、ヘイルの出国を停止させる命令を下させ、再び復帰させる。
33話~36話
ヘイルの周りに次々と刺客がやってきて、周辺の人々が被害を受けてしまう。
キレたヘイルは刺客を差し向けたであろうカン・ソクテの部下イ・ジュングォンを探し、半殺しの後、悪事を止めることを警告する。
ヘイル一行は金庫のお金を奪い取る計画をついに実行に移す。
しかし、不測の出来事によりヘイル一行はファン・チョルボムと一緒に金庫に閉じ込められ、命が危うくなってしまう。
その瞬間、金庫までの地下トンネルを掘っていたロシアギャングの頭が壁を壊して登場し、幸か不幸かヘイル一行は脱出に成功する。
その後イ・ヨンジュン神父事件の真相が徐々に明らかになっていくが、ヘイルはイ・ジュングォンの罠に引っかかり、クダム聖堂の司祭であるハン神父の命が危うくなる。
37話~40話
病院に運ばれたハン神父は緊急手術をしたが、目が覚めるかどうか分からないほど危険な状態となってしまう。
ヘイルは神父を辞め、イ・ジュングォンを罰すると固く決意する。
その頃イ・ジュングォンは、パスポートを偽造し海外に逃走を図っていたが、特殊要員の装備に身を包んだヘイルはイ・ジュングォンを追いかける。
しかし、その途中でイ・ヨンジュン神父を殺害した真犯人がカン・ソクテだという事に気づく。
ソクテは一足早く、キム修道女を人質に取ってヘイルを脅迫する。
ブチ切れたキム・ヘイルは全員を倒し、イ・ジュングォンの頭に銃口を向ける。
怒りを抑えられず殺そうとするが、結局イ・ジュングォンはク・デヨンの銃で死ぬことになる。
事件の真実とカルテルの悪事が世間に知らされ、ハン神父も無事目覚める。
パク・キョンソンは自らの罪の償いのために監査チームに報告するが、腐敗勢力に立ち向かっている上司の目にとまり、強力チームとともにチームを構成することになる。
ヘイルは聖堂を去ろうとしたが、教皇が直接訪れてきて、イ・ヨンジュン神父の名誉を取り戻してくれたことに感謝の意を表し、ヘイルが聖堂に残ることを願う。
そして、キム・ヘイルとその仲間達は引き続き悪党に立ち向かって戦い続けるのだった。