<1~10話>
田舎育ちの少女カン・ソウルは、幼いころの写真をながめながら思い出にひたっていた。
12年前、洪城(ホンソン)に遊びに来ていたチャ家の末っ子、ダルボンが溺れているのを助け、「12年後の今日、結婚しよう」と約束した。
その言葉を信じたソウルは、ダルボンの住む首都ソウル市に行くことに。
一方、ダルボンは入社初日、満員電車に揺られる中、スリにおそわれてしまう。
直前に話したソウルを犯人と思いこむダルボン。だが無実の彼女はすぐに釈放された。
翌日、意を決したソウルはチェ家を訪ねた。
しかし、当時の記憶がないダルボンはうさんくさがり、彼女を追い返してしまう。
ソウルは、おぼれていたのはダルボンの友人だったと知るとショックを受け、故郷に帰ると決めた。
ソウル市に戻るソウルは、ダルボンと遭遇。
ダルボンは務めていたマルチ商法の会社を辞めると先輩に伝えるが、拒否する先輩にダルボンがくってかかり、もみあいに。
そこへソウルが駆け付け、物を壊した代金などを肩代わりして場を収める。
金を払わせてしまい、家にも帰れないソウルを放っておけず、ダルボンは自宅に連れ帰る。
故郷に帰ったはずのソウルが家に来て、チャ家は大騒ぎ。
ダルボンはスンボンやきょうだいから責め立てられる。
それでも、元気で礼儀正しい彼女に、スンボンたちも心を許し、1か月間の居候を許した。
GKグループ秘書室長の長女ガンシムは、常務のムン・テジュに手を焼いていた。
気に入らないことがあると次々と秘書を解任するテジュ。
息子であるテジュが常務になって間もないことを案じるムン会長は、
ガンシムを秘書にすることに。
ガンシムはテジュ常務に腹を立てて会社を早退。
ソウルを連れ、やけ酒をあおる。
まだ疑いが晴れないテジュ常務は、ガンシムを問い詰めるため自宅近くまで行き、泥酔するガンシムを発見。
会長と縁を切れと迫るテジュ常務に対し、ガンシムは突然キス。
そのころ店内では、こちらも泥酔のソウルがダルボンにからみ、酔った勢いでキスしてしまう。
翌日、ムン会長はガンシム宅を訪れ、自分の秘書の職を解いたことを謝罪。
ガンシムは会長秘書に復帰するが、テジュ常務との仲は悪いまま。
2人は言い争いの末、ガンシムはテジュ常務の秘書になり、彼を認めさせることを提案。
会長も快諾した。
テジュ常務の無茶難題に次々応じるガンシム。
テジュ常務も彼女の仕事ぶりを認めざるを得なかった。
ダルボンと食事の約束をしていたソウルはスリに遭い、服を破かれてしまう。
そこにあらわれたユン・ウノは自分の着ていたジャケットを彼女にかけてあげた。
12年前、ソウルが助けたのがウノだった。
一方、長男のガンジェには同僚の恋人がいたが、病院の院長夫人から婿養子にならないかと言われていた。
ガンジェは恋人に別れを告げる。
ウノは母親から、GKグループのムン会長との再婚すると聞かされ浮かない様子。
訪ねてきたソウルを誘いプロ野球観戦にでかけると、元アイドルのウノはテレビカメラに撮られてしまう。
その様子を見ていたチェ家は大騒ぎになり、ダルボンは不機嫌になってしまった。
めずらしく泥酔したスンボンは、ガンシムとガンジェに早く結婚しろと説教をする。
姉のガンシムは 上手く交わすが、ガンジェは結婚したらこの家と縁を切ると言ってスンボンを悲しませる。
ガンジェはその夜、病院へ泊まると言って家を出て行ってしまった・・・。
朝になって心配をしたスンボンはソウルにお弁当を作ってもらって、ガンジェの病院へ訪ねるが、女性と仲良く食事しているところを目撃するのであった。
一方、ガンシムは誰とも食事をしたがらないテジュには何かがあると思い、昼食時に後をつ けてみる。とんかつ店に入る姿を確認し、ガンシムも後からお店に入ってみる。 実はここはウノが経営するお店であり、丁度、ソウルがアルバイトする初日だった。
<11~20話>
バイトの仕事がなくなったダルボンは、ソウルが勤めるウノの店にいくが、二人が仲良く座っている姿を見ていたたまれなくなってしまう。
体調の悪いウノを病院に運んだソウルは朝になって帰宅。
それを、実家の豆腐屋で働いているダルボンに見られてしまう。カフェにやってきたソウルとダルボン。
約束の1か月が来たので、故郷に帰ると言うソウルを、ダルボンは引き留められない。
そんな中、ウノが謀をめぐらし、ソウルの祖父を故郷から呼ぶ。
ウノは12年前のできごとを知るソウルのおじいさんを連れ、チェ家に。
おじいさんはすぐにダルボンのうそを見抜いたうえで、一緒に登山にでかける。
ソウルの気持ちを知っているおじいさんはダルボンに、心を磨くよう諭し、洪城に帰っていった。
ウノは開店前の掃除中のソウルに告白するが、本気と思ってもらえない。
そのようすをダルボンは目撃。
本当のことをソウルに告げなければいけないと、思いを強くした。
テジュ常務は父親から再婚相手を紹介されたが、息子はウノだった。
会長の再婚に気が乗らないテジュ常務。
ガンシムは会長と口裏をあわせて説得にあたり、テジュ常務の説得に成功した。
しかし、事実を知ったテジュ常務は激怒。
ガンシムに解雇を言い渡す。
ムン会長は、新婚旅行でウノの母である妻と大喧嘩し、とんぼ返り。
ガンシムを会長秘書に復帰させようとするが、テジュ常務を見返そうとするガンシムは固辞した。
念願だったマンションのオーナーになったガンシム。
新しい入居者との対面で、現れたのはテジュ常務だった。
ガンジェと、院長の娘ヒョジンの顔合わせの日。
ガンジェの父スンボンは、妹(ガンジェの叔母)のスングムとホテルに向かうが、
途中で道に迷い服はボロボロ。
しかも院長夫人の言葉が気に入らないスングムは突っかかってしまい、会は荒れてしまう。
翌日、院長はガンジェの手術の腕に改めてほれ込み、娘婿はガンジェしかいないと改めて確信。
会の一件で結婚を渋る妻を説得する。
ガンジェは家族の前で、ヒョジンとの結婚の意志が固いことを伝え、結納金を家族に渡した。
ところが、従妹やガンシムやダルボンがそれを当てにしはじめ、
情けなさを感じたスンボンは、激怒して小切手を破り捨ててしまった。
<21~30話>
ソウルを本格的に思うようになったウノは、「ダルボンが運命を横取りした」とソウルに明かす。
挑戦状を突き付けられた形のダルボン。
うそを正すためソウルを呼び出し、「あの日助けたのはウノだ」と明かす。
ショックを受けたソウルは「最低な人」と言い放ち、一人で帰宅する。
公園で泣き崩れるダルボンを見つけた父スンボン。
やさしく声をかけたれたダルボンは、父の胸に顔をうずめて号泣する。
ソウルはウノのもとへ行き、ダルボンと一緒にうそをついていたことを問い詰める。
母の離婚を理由に、混乱していたと告げるウノ。
「付き合ってほしい」と告白する。
仲直りがしたいダルボンだが、よかれと思った言葉が逆にソウルを傷つけてしまう。
風邪をこじらせ入院したソウルに寄り添っていたのはウノ。
そんなウノにソウルは、「私にはダルボンしかない」と話した。
給料が入り、ソウルにお金を返そうとしていたダルボン。
ウノと一緒にいたときに不良たちにからまれてしまった。
テジュが取引先との交渉で腹を立ててしまい、契約できなかったことを知ったガンシム。
謝罪の席を設けたが、そこでもまた、テジュ常務がガンシムに対するセクハラが気に入らず契約が無効に。
あきれたガンシムは退職を決心する。
退職届を突き付けられたテジュ常務。
そわそわしながら退職届を見つめるが、やがて決心し、ガンシムを引き留める。
すっかり心を許したテジュ常務。
スケジュールのすべてをガンシムに伝えるうち、好意を抱くようになる。
ただ、ガンシムの方はテジュ常務のことで手を焼いていた。
スンボンが経営する豆腐屋には、14年前、ガンシムにふられた元恋人ピョン・ウタクがやってきた。
ガンシムの心に傷を残した張本人だ。
そんな中、ガンシムが詐欺に遭い、マンションに抵当権が設定されていたことが発覚。
落ち込むガンシムを見て、詐欺師を見つけようとするテジュ常務。
テジュ常務に捕らえられた詐欺師は、「あんたの彼氏に頼まれた」を告げる。
心配するテジュ常務。
マンションが競売にかけられるのを阻止しようと、お金を肩代わりすることをこっそり詐欺師に提案した。
それはガンシムにも聞こえていて、「私のこと好きなのか」と思い始める。
ガンシムの久々の恋バナに、従妹のヨンソルが奮起。
テジュ常務に、ガンシムとの恋の指南をする。
その通りに実行するテジュ常務をよそに、傷つくのがこわくて踏み出せないガンシム。
お金の工面ができたガンシムは、テジュ常務にお金を返し、逃げるように去ろうとした。
しかし、追いかけるテジュ常務と元恋人のウタクが鉢合わせた。
新婚旅行から帰ったガンジェとヒョジン。
そのころチャ家には、ガンジェの息子を名乗る7歳の男の子が訪れていた。
衝撃が走るチェ家。
婿入りしたガンジェは、事実関係を確認するため実家へ。
男の子は、ガンジェが昔付き合っていたイェジンの子だった。
イェジンが自分の勤めている病院にいると分かったガンジェ。
何も知らない男の子は病院で院長に、「僕のパパはガンジェ」と話してしまう。
問い詰める院長の妻。
だが事情を知り、事態を収拾させる。
イェジンを突然転院させられたガンジェは彼女を心配するが、「男の子はあなたの子ではない」と明かされるのだった。
<31~40話>
腰を痛めて入院することになった父スンボン。
子供たちが見舞いに来ることはなく、一人でMRIの結果を聞いた。
病気を抱えていたことがわかったスンボンは、将来について悩む。
ぼーっとしていた矢先、バケツを道路に投げ捨ててしまい、コ・ウナンと出会う。
スンボンの妹のスングムは後押ししようとするが、死んだ母以外認めたくないダルボンと、何かたくらみがあるのではと疑うガンシムは反対する。
スンボンの妻の命日。三人の子供は、法事にも遅刻する始末だ。
スンボンはしびれをきらし、毎日豆腐を買いに来るウタクに、「子供たちを相手に裁判を起こす」ともらす。
ガンシムとダルボンに対し、1カ月の生活費30万ウォン支払わなけれ ば、食事の用意も洗濯もしないと告げるスンボン。
ガンシムの給与を差し押さえ、ダルボンの所有物を仮押さえするという手段に打って出た。
スンボンの弁護人はウタクだった。
スンボンはウタクが、ガンシムの心を傷つけた張本人と知り、事務所に殴り込む。
父がウタクと結託していることを知ったガンシムはショックを受け、家を飛び出してしまう。
ダルボンの誕生日は、母(スンボンの妻)の命日でもある。
祝われたくないというダルボンに、気を利かせたソウル。
ウノに、誕生日会を開きたいと協力を呼び掛ける。
パーティー中に抜け出すダルボンとソウル。
「プレゼントがほしい」というダルボンは、ソウルにキス。
ウノは陰から目撃してしまったが、何もせず社長室にもどる。
ガンシムはテジュ常務に、ウタクは14年前に別れた恋人で、それから人を愛せなくなったことを打ち明ける。
ウタクはチェ家の近くに弁護士事務所を立ち上げていた。
ガンシムとの関係を問い詰めるため、テジュ常務はウタクを呼び出した。
<41~50話>
子供たちに対し、和解の条件を示したスンボン。
ガンジェに対しては、ヒョジンと共にチェ家での同居
ガンシムに対しては、最低10回のお見合い
ダルボンに対しては、毎月100ウォンの小遣いを父に渡すこと
これに対しダンボンは、料理コンペの賞金を父に渡すことを提案し、スンボンと和解した。
設けられた履行帰還は3か月だった。
ガンジェとヒョジンとの同居を、認めたくない義母のヤングム。
だが、ヤングムの過去を知るコ・ウナンに同居を認めるよう促され、認めざるを得ない。
ウナンは、スンボンがあと3か月の命と知っていた。
チェ家に生活を移したヒョジンだが、ソウルのことを家政婦扱い。
ダルボンはそれが気に入らず、「ソウルは家族。自分と結婚する予定」と話す。
ソウルはそれを聞いてよろこぶが、ダルボンは本音を語れず冷たくあしらってしまう。
ダルボンは、早朝から新メニューの開発に没頭している。
その姿を見て惚れ直すソウル。
コンペの結果は2位だったが、ウノが結果を操作していた。
お見合いから戻ってきたガンシムは、ウタクが相手だったことで父に激怒する。
そんな娘に父は、殻にこもっていた自分を顧みるよう促す。
テジュ常務は後をつけていて、スンボンと鉢合わせ。
すべてお見通しのスンボンは、テジュ常務にわざと冷たくあたる。
スンボンから、テジュへの想いを聞いたムン会長は、スンボンに1週間の謹慎を言い渡す。
<51~60話>
娘の謹慎処分に抗議したスンボン。
テジュ常務と腹を割って話し合い、決心した。
ガンシムのお見合い相手としてあらわれたのはテジュ常務。
ガンシムは自分の心をテジュ常務に打ち明けた。
ガンシムにプロポーズされたが、結婚に踏み切れないテジュ常務。
父親のムン会長を訪ねると、「お前のような息子に出会えた。結婚には人生をかける価値がある」と言われた。
結婚指輪を買うため、ジュエリーショップへと向かう。
実家のスンボンの引き出しから鎮痛剤を見つけたことで、スンボンの容体知ったガンジェ。
悩みを同僚の元カノに打ち合けていたのをヒョジンや院長に問い詰められてしまうが、スンボンの病状については口止めされていた。
久々に実家で食事をするガンジェ。「しばらくここで暮らす」と宣言した。
抗がん剤治療を促すガンジェだが、「みんなにばれる」としぶるスンボン。
だがソウルは、ガンジェがスンボンの治療をしていることを知ってしまった。
ガンジェの義父である院長も、スンボンの容体を知ることになる。
やがて、ガンシムやテジュ常務もスンボンの容体を知ることになり、ガンジェは「父は病気で3か月。長くても半年の命だ」と明かす。
スンボンの想いを察し、子供たちはあくまで知らないふりを通している。
そんななか、スンボンは六つ目の和解条件を言い渡す。
「クラブに俺とスングム(妹)を連れて行け」というリクエストだった。
話はコ・ウナンから院長、ムン会長にまで伝わる。
子供たちは結束し、パーティーを成功させようとする。
ウノの提案で、GKグループの年末パーティーとして開催することになった。
パーティー当日。
みんなでドレスコードの学生服を着こみ、踊りまくった。
一方、ダルボンは父のスンボンが豆腐店を他人に譲ることを考えることを知る。
将来は自分が継ぐからと提案するが、スンボンはダメだと言う。
<61~70話>
豆腐屋を継ぐことを拒否されたダルボン。
ついに父の病状を知ることになり、ショックを抱えたまま街を徘徊する。
ウノの店で寝ていたダルボンを発見し、激怒するガンジェ。
家に帰ったダルボンを、ガンシムがなぐさめた。
そんなダルボンにやさしく寄り添うソウル。
態度で示そうとするダルボンとソウルはレストランをやめ、豆腐を仕込んでいた。
だが、スンボンはあくまで拒絶の姿勢。
「32箱売ったら考えてやる」と突き付けた。
あまりに大量の豆腐に周囲はあきらめモードだったが、ダルボンは意気込んでいた。
きょうだいや、コ・ウナンたちの協力も得て、32箱をさばくことに成功。
最後の1箱を引き取ったのはウノだった。
テジュ常務は会社で結婚指輪を差し出し、ムン会長に報告も済ませた。
スンボンはテジュに、豆を運ばせたりお酒を飲ませたり。
最後は「ガンシムを頼む」と背中を押した。
悪化する父の病状を前にガンジェは、自分の無力さを痛感。
臨床試験段階の治療法を院長に相談していた。
そんな姿にヒョジンも、スンボンの容体を心配し始める。
ここに至っても、スンボンは自分の病状がガンジェ以外にはばれていないと思っている。
治療のための一週間の入院を、「ウナンと旅行に行く」とうそをつくスンボン。
気丈にふるまう姿を見て、事情を知っていたヒョジンは号泣してしまう。
院長はスンボンのために専用の部屋を用意した。
ところがスンボンは、「確かめることがある」と言って態度を覆した。
ついに、子供たちが自分の病状を知っていることを知る。
<71~79話>
病気の治療のため、スンボンは1週間家を空けた。
それと入れ替わりに、「結婚生活の予行練習」のため、テジュ常務がチェ家に来た。
ダルボンは一人きりで豆腐屋を切り盛りすることになるが、寝過ごしてしまったせいで得意先を失いかけてしまう。
「父が築いた信用を失うわけにいかない」と得意先に土下座するダルボン。
陰でみていたスンボンは手助けし、得意先をつないだ。
得意先を失いかけたのは、ソウルがきちんとしていなかったせいだとヒョジンに責められるソウル。
ガンシムは、自分が勢いでついた嘘でムン会長を怒らせてしまう。
そんな娘をみてスンボンは「かならず元気になって戻る」と約束する。
スンボンの病状を知ったムン会長は家族全員(妻ソリ、息子ウノ、テジュ常務、ガンシム)を集め、結束を呼び掛けた。
スンボンは治療を終えたが、効果は好ましくなかった。
ソウルとヒョジンに対し、「私が死んでも姉妹のように仲良くすること」と二人と指切りを交わした。
妹のスングムに対しては、「みんなの母親代わりになってくれてありがとう」と感謝を伝えた。
スングムは、「自分のせいで兄が病気になった」と落ち込んでいた。
丹精込めて作ったキムチをゴミ箱に投げ捨てる。
自分をせめて泣きじゃくる妹を見てスンボンは謝罪した。
自分が隠そうとしたせいでかえって家族を傷付けたと落ち込むスングム。
ウタクに、親不孝訴訟を取り下げるよう連絡した。
その夜、スングムは大量に吐血。
ガンジェの治療の甲斐あって一命をとりとめた。
ウタクは病院で、スングムの最後の願いが書かれたメモを子供たちに渡した。
「家族全員のど自慢大会」
大切な時間を惜しむダルボンは反対するが、ガンシムは前向き。
多数決で開催が決まった。
ヒョジンは両親に伝え、院長も参加を決めた。
ウノから話を聞いたムン会長夫妻も参加することになった。
病床でスングムは、テジュ常務に思いを伝えた。
実は子供たちは全員音痴。大人になるとすっかり歌わなくなってしまっていた。
当日。全員が会場に集った。
残された時間を忘れるように、全員が楽しい時間を過ごす。
最後はスンボンが、自分の人生を振り返りながら感謝の言葉を歌にのせた。
その夜。
兄の呼ぶ声に起こされたスングムは、スンボンが息を引き取っていることを確認した。
一年後。
ダルボンは父の豆腐にアレンジを加え、ゴマ豆腐は主婦たちに大評判を得ていた。
香港支社に転勤したガンシム夫妻は子供をさずかり、ムン会長夫妻は子守に追われていた。
相変わらず仕事一筋のガンジェもヒョジンとの間に子供をさずかった。
ソウルは、ウノがDJを務めるラジオ番組の放送作家を務める。
いまだにプロポーズをしていないダルボンに、「俺がプロポーズしちゃうよ」とせかすウノ。
ソウルが家に帰ると、家族が見守る中プロポーズを敢行した。
わき立つ家族を、スングムの遺影がやさしく見守っていた。