第1話
ソドン署のベテラン刑事ハ・ワンスンは麻薬捜査担当。
麻薬犬の異名を持ち、不死身だと言われる肉体派だ。
ユ・ソロクは推理マニアで好奇心旺盛な主婦。
近所の派出所長になったばかりのホン・ジュノとスーパーの窃盗事件で知り合い、独自の分析力で犯人を言い当てたことから、ジュノは「ユ先生」と呼び慕うようになる。
ジュノは事あるごとにソロクを頼るが、夫が検事であることから警察と関わらないよう姑からきつく言われており、家族に内緒で協力することにする。
ある日、市場のコインロッカーで窃盗事件が起こる。
ソロクとジュノは監視カメラの映像から、一人の人相の悪い男を見つける。
ロッカーが見える位置で張り込んでいたソロクの前にこの男が現れ、ソロクは逃げる途中で携帯電話を置いてきてしまう。
携帯電話を取りに戻ると、ロッカーの前にフードを被った別の男が立っていた。
第2話
ロッカーの前に立っていた男はチャン・ドジャンで、持っていたナイフをソロクに向ける。
そこへワンスンが助けに入り、けがを負うものの、無事チャンを逮捕。
事件を解決したワンスンだったが、チャンの弁護人であるジウォンは保釈を求めた。
応じなければ逮捕時に格闘した様子を暴力刑事としてマスコミに流すといわれたが、ワンスンは断り、派出所勤務を言い渡される。
ソロクの近所で空き巣事件があり、捜査に来ていたジュノに出くわしたソロク。
ジュノは「協力を頼みたいが、今回は頼めない」と言われる。
ジュノはワンスンから、一般人に頼るなと言われていた。
一方ソロクは、今度事件に首を突っ込んだら公務執行妨害で逮捕すると釘を刺されていたのだった。
現場検証に不慣れなワンスンが早々に引き上げると、ソロクが招き入れられる。
鑑識官とも顔なじみで、手慣れた様子で捜査を始めるソロクだったが・・・。
第3話
ソロクは現場検証して、これは単なる空き巣事件ではなく、殺人事件だと確信する。
そこへ、嫌な予感がすると現場に戻って来たワンスンが、現場検証をするソロクの様子を外から見ていたときに、ソロクが買った大量の卵を割ってしまい、大騒動になる。
家主が帰ってきて、捜査しないで騒いでいるなら出ていけと怒鳴られる両人。
その頃派出所のジュノのもとには、空き巣被害に遭った家の息子が来て母親の失踪届を出した。
「早く見つけださないと命が危険」と言い出す。
電話を使ってソロクの言うとおり息子に語り掛けると、正直に話し始めるが、電話を使っていることがワンスンに見つかってしまう。
ワンスンは、ソロクがいるという親友ギョンミが経営する弁当店へ行き、ソロクの部屋中にたくさんの資料があることを目にする。
改めて現場に行ったワンスンは、そこでソロクの見解を聞く。
第4話
ソロクの見解は納得のいくものだった。
現場を見ていくうちにワンスンは、この家の祖父が犯人だとにらむ。
すると、二人のやり取りを見ていた祖父が「自分が嫁を殺した」と自首してくる。
取調室での供述から得た情報によって、母の遺体が見つかる。
祖父が犯人だとして取り調べを進めるワンスン。
ソロクが祖父は犯人ではないと訴えるが、全く聞き入れない。
そこで100%の確証を得るために、ソロクは独自で捜査を始める。
捜査を進めて行くうちに新たな証拠が見つかり、自分の推理に確信を得たところで、ワンスンに頼んで、祖父のいる取調室に入っていく。
ソロクがそろえた証拠を前に、祖父が何か言おうとしたところで、姑から電話がかかってきてしまい・・・。
第5話
夕食をとるために食堂に来たワンスンは、なかなか帰ろうとしないソロクの推理を聞いていくうちに、あることに気が付いた。
署に戻って、もう一度監視カメラの映像を確認する。
友人からの聴取により、事件は一応の着地点を見つけた。
ワンスンが帰宅しようと車を走らせると、祖父が車の前に飛び出し、自分を捕まえてくれと訴える。
そこへ検視結果の知らせが入り、本当の死因がわかる。
第6話
ある日、夫のホチョルから書類を届けてくれるよう言われたソロクは検察へ向かう。
そこには、チャンが窃盗罪で起訴されると知ったワンスンが来ていた。
担当検事のホチョルにつかみかかり、殴ろうとしているところだったため、ソロクが間に入って止める。
先日の空き巣事件の顛末からすっかり自信を失ったソロクは、ジュノからの電話にも出ず、
今まで取りためた資料やビデオテープを処分し、主婦業に専念すると宣言する。
一方、義妹ホスンの外出時の様子に異変を感じたソロクが追跡を開始すると、
婚約式の会場に無理やり連れて行かれそうになり、逃げてきたワンスンと出くわす。
チャン逮捕のためにソロクの証言を得たいワンスンは、機嫌を取るために、
義妹の捜索に協力すると言い出す。
第7話
ホスンは仁川空港にいた。
監視カメラの映像でホスンを見つけ出したソロクは、
彼女が誘拐されると焦る。
ワンスンは呆れるが、試しにホスンに電話をかけると、空港内のトイレに捨てられていた。
携帯電話の履歴をもとに足跡をたどっていくと、アメリカ行きをキャンセルしていた。
男と一緒にいるはずだとソロクは推測する。
ソロクは、ホスンの失踪を解くカギは、3年前の「ウ警監のプロファイラー・公開捜査24時」という番組のビデオにあると気づき、
過去のある事件と関連があるのではないかと思い始める。
一方、ジウォンは、自分の車を使って逃げているワンスンを追い、車の盗難届を出す。
その途中で立ち寄った派出所で、ワンスンは一人ではないことを知る。
第8話
ソロクは、未解決の連続誘拐事件の犯人であるノ・ドゥギルがホスンを連れ出したと推理。
ただ、近くの監視カメラの映像を見せてもらうと、ホスンと一緒にいる男は指名手配の写真と似ても似つかない。
そこでソロクは、顔は整形できるが、第二の指紋である歩き方は変えられないと「ウ警監」が言っていたことを思い出す。
ノの歩き方の動画を送るようギョンミに頼むが、整形でも隠し切れないほかの部分に気がつく。
ホスンを探すソロクは、しつこく付きまとうワンスンを何とか巻くことができ、男と一緒にいるホスンを見つけ追いかけるが、
あと一歩のところで逃し、二人は島へ渡ってしまう。
ホスンは島で勧められたワインを飲み干すと、ゆっくり意識を失っていく。
そこへ、ソロクも駆けつけるが・・・。
一方、ソロクを見失ったワンスンは、ソロクが残していったヒントを頼りに、島へと渡る。
第9話
失踪事件は解決し、ワンスンが自宅に戻ると、亡くなった元カノ・ヒョンスとの思い出がいっぱいのアパートは父親に差し押さえられていた。
仕方なく派出所で寝ていると、タイミングよく差し入れを持って来たジュノの家に転がり込む。
島からの帰り、チャンの陳述書を作るため、翌日ソドン署に行くと約束したソロクだったが、夫のホチョルもソドン署に行く予定だった。
悩んだソロクは供述を録音し、ワンスンに送る。
しかし、ワンスンはチャンの担当弁護士ジウォンから、チャンたちがソロクを探していると聞き、
唯一の証拠であるソロクの証言音声を提出できずにいると、チャンは釈放されてしまう。
「ウ警監」の講演ポスターを見たソロクと親友ギョンミは、たまたま弁当店に客として来ていたジュヨンに店番を頼んで出かける。
ジュヨンは、ワンスンが先日担当した下着泥棒の被害者だった。
店番を終え、ジュヨンが家に帰ろうとすると、誰かに見られているような嫌な予感がし・・・。
第10話
ワンスンは、ジュヨンの亡骸に絶対犯人を捕まえると誓う。
一方、昨日店番をしてくれたジュヨンの忘れ物を届けに来たソロクだったが、義妹ホスンに洗濯物のことで呼び出され、急いで家に帰る。
おしゃれ着は洗濯機ではなく、クリーニングに出すようホスンに文句を言われたソロクは、偶然町で「ウ警監」に出会った。
道すがら、ウ警監からプロファイリングをされるソロクは、その正確さに感嘆させられる。
同じ頃、ギョンミの店にソロクがいるとの情報を得ていたチャンが買い物に来ていた。
ソロクの姿はなく、すぐ帰っていく。
派出所所長のジュノは、ソドン署の情報部への異動を言い渡されていたが、自らワンスンのいる7班への所属を申し出る。
しかし即解散になり、代わりにウ警監率いる特捜班が結成される。
第11話
ウ警監率いる特捜班には、民間人プロファイラーとしてソロクも参加していた。
特捜班の会議の中で、ウ警監はジュヨン殺害事件と、ある未解決事件との類似性から、連続殺人の可能性が高いと言う。
しかしソロクは異を唱え、早々にチームから外されてしまう。
ソロクから捜査の状況を聞きたいワンスンが弁当店に向かうと、偶然チャンの姿を見かける。
急いで後を追ったが、アジトは既に荒らされており、もぬけの殻だった。
ある日、ワンスンが、ソロクの両親が殺害された「シニム洞事件」のことで先輩のコ刑事を訪ねると、当時の書類は行方不明だと言われる。
しかし、ある人物から、真相を隠すよう指示されていた。
ワンスンはソロクから、ジュヨンの事件の捜査資料を得ようとしていた。
ソロクとワンスンは、地図から下着泥棒の被害者宅をチェックしていく。
そこから発生個所を絞り、手分けして見張ることにする。
第12話
ワンスンが逮捕した下着泥棒は、ジュヨンの一件とは関わりがなかったが、実は殺人犯を見たと言い出す。
供述をもとに関係者たちから聴取していくワンスンとソロクは、ある人物にたどり着く。
犯人を捕まえたワンスンが聴取を始めると、未解決の7年前のテープ殺人事件を真似たのだと供述を始める。
徹夜明けのワンスンとソロクが、ギョンミのお弁当屋さんで休んでから、署に戻る。
ウ警監が記者会見で、市場近くの登山路で発見された遺体の状況から、テープ殺人事件が再開されたと発表する。
ウ警監が特捜班を作ったのは、このテープ殺人事件のためだとソロクは気づく。
実はウ警監には、犯人をどうしても捕まえなければならない理由があったのだ。
ウ警監とソロクのプロファイリングは、同じ人物を指していた。
捜査のさなかソロクは、以前から相談を受けていたジュヨンの友人、ユンジョンから迎えに来てほしいと連絡を受け、ジュノを通して派出所に頼む。
やっぱりユンジョンが心配なソロクが待ち合わせ場所へ行くと、1台のパトカーを見つける。
ソロクは後を追うよう頼むが、遮るようにウ警監が前に飛び出す。
第13話
ワンスンやソロクたちにより、テープ殺人事件の犯人は逮捕され、ユンジョンも無事だった。
ある日、ソロクの姑が近くの集会所へ行くと、集会所の総務をしているコさんが目の前で胸を押さえて倒れる。
事件の捜査会議を開くため、7班はギョンミの弁当店に集合。
ソロクは、ジュノから現場に一緒に行こうと言われたが、結婚記念日で忙しいからと断る。
ワンスンとジュノは集会所にいたソロクの姑たちから聞き込みを行う。
集会の冷蔵庫に入れてある名札付きの飲み物の中に、殺虫剤が混入していたのだ。
そんな中、ソロクが民間人捜査専門家として殺人事件を解決したという新聞記事を姑に見つかってしまい、家を出て行けと姑に言われる。
そこへ殺虫剤事件の捜査でワンスンとジュノが来て、姑が連行されてしまう。
姑の無実を晴らすため、心理学の専門家である義妹ホスンを連れて、ソロクは関係者への聞き込みを始め、ある人物が犯人だと思い当たる。
第14話
真犯人を検証するため、ソロクとワンスン、ジュノは関係者を集会所に集めて事情を聞く。
そこで、ワンスンは弁護士のジウォンからの電話を受け、チャンと会う約束をしたと聞き、慌てて集会所を後にする。
殺虫剤事件は、ソロクは見事な推理により、無事解決する。
家に帰ってきた姑は、ソロクに対し、今まで両親を亡くした事件に関わらぬようきつく言ってきたが、真相を突き止めるようにと告げる。
今回自分が濡れ衣を着せられ、収監されたことで考え直したのだ。
ワンスンと共に弁護士事務所に戻ってきたジウォンは、事務所を辞めるため、荷物をまとめていた。
最後のプレゼントだと言い、ワンスンの死んだ元カノ、ヒョンスに関する内容が書かれていると渡した封筒の中には、シニム洞事件の捜査資料が入っていた。
その内容に驚くワンスンに対し、ジウォンは最初から全て仕組まれたもので、これ以上踏み込めば危険で手を引くよう警告する。
ある日、部屋を掃除していたソロクは夫婦同伴で参加する会合の招待状を見つけ、大慌てで会場へ向かうと、夫が別の女性を同伴しているところに遭遇する。
偶然居合わせたワンスンは、ソロクをなぐさめようと、一緒に飲んだ帰り道、チャンから電話を受ける。
第15話
ワンスンが指定された場所に行くと、既にチャンは死んでおり、そこへ来たコ刑事にチャン殺害の疑いをかけられる。
間一髪逃げながら、ジウォンに「全ては仕組まれたこと」と言われたことを思い出す。
ソロクは、父が濡れ衣を着せられたシニム洞事件の解決を夫に託していたが、この事件から手を引くよう言われたことに落胆し、ギョンミの店に行く。
その頃、ワンスンも警察からの追っ手をくぐり抜け、弁当店へ来ていた。
ジウォンからもらった供述書をソロクに見せると、父の筆跡に間違いないが、矛盾点がいくつか見つかる。
ワンスンとソロクの見解は、ソロクの両親を殺害した人物が、ヒョンスの事件に関係しているということで一致する。
弁当店を出たワンスンは、ジュノの家に立ち寄った帰りに、とうとう捕まってしまう。
ワンスンの無実を晴らそうとチャンが殺された現場に行ったソロクは、ウ警監と会う。
捜査を始めると、プロファイリングからある人物が導き出される。
第16話
コ刑事によって撃たれたソロクを、ワンスンは病院へ運ぶ。
手術後、昏睡状態のソロクに、ワンスンは別れを告げた。
「大事なものを守るため」と警官を辞め、父の事務所を手伝うことにする。
退院後、ソロクは家を出て一人暮らしを始める。
ワンスンは父が代表を務める法律事務所の事務局長になり、まじめに勤めていた。
刑事を辞めた後、しばらくアメリカに行っており、死んだと思っていたヒョンスを見つけたとジウォンに言う。
ヒョンスを韓国へ呼び戻し、翌日にはパーティーを開くからと来たらと誘う。
実は、話の内容は全て傍受されていた。
ワンスンが父の事務所でまじめに働いていたのは仮の姿で、事務所を借りて、7班が秘密裏に集まり、シニム洞事件を捜査していた。
ヒョンスが生きているというワンスンの情報に踊らされたハ代表たちは焦り始め・・・。