<1話〜5話>
臨月の今にも産まれそうなお腹を抱えたガビは、通りかかったチョン・ドウクに助けを求める。
ドウクは、ガビを自分の職場である典獄署に連れて行く。
ガビの命は助からなかったが、ここで産まれたのがオクニョである。
典獄署の中で、みんなにかわいがられながら育ったオクニョ。
そこでユン・テウォンとはじめて出会う。
ある日囚人のイ・ジハムを尋ねて、大妃の弟ユン・ウォニョンが典獄署を訪れた。
運勢を見てほしいとジハムに頼むが断られ、代わりに占いができるオクニョを紹介された。
向かい合いウォニョンの四柱を見るオクニョ。
「帝王の運勢を生まれつき持っています」と告げるオクニョにウォニョンは上機嫌に。
しかし、それは嘘であり、本当は恐ろしい結末だったことをオクニョはジハムに伝える。
オクニョは、かねてより疑問だった自分の出生の真実を探し出すことにする。
まずはドウクから母は何者かに狙われ、典獄署に逃げ込んで自分を産み、命尽きたと言われる。
母が残した2つの指輪を形見として受け取ったオクニョ。
地下牢に囚人パク・テスの姿を見つけたオクニョは、このパク・テスが体探人(密偵)だと知り、自分を弟子にして欲しいと頼む。
その頃、ウォニョンはパク・テスは20年前に処刑されたはずだったことを思い出し不審に思う。
オクニョは持っていた指輪をパク・テスに見せたところ、母は先代の王に仕えていた東宮殿の女官かもしれないということが判明する。
そこでオクニョは、当時母と同じく働いていたであろう同僚の女官を探すが、全員亡くなっていた。
一方、漢陽商談の親分となったユン・テウォン。
自分の母を死に追いやった父ウォニョンやその関係者のチョン・ナンジョンへの復讐を心に固く誓っていた。
そこから月日が流れ5年後・・・オクニョは美しい女性へと成長していた。
母の死の真相を知るためにも、まずは捕盗庁の茶母(使用人)の試験を受けるが、不合格になってしまう。
しょげていたところひょんなことから試験会場にいた武官のカン・ソノに連れ去られ、元体探人だったカン・ソノは、オクニョの才能を見込んで体探人にならないかと誘う。
母の死の真相を知りたいオクニョは、その誘いを受け、特訓を受けることに。
その頃、明の皇帝の使節が朝鮮にやって来る。
使節は、朝鮮の先王の死の原因が書かれた密書を手に入れており、その密書には先王の死にウォニョンと文定大妃が関わっていることが記されていた。
これが文定大妃の耳に入り、密書を取り戻したい文定大妃はパク・テスを体探人として復帰させ、明の使節の暗殺を計画するのだった。
その頃、ユン・テウォンは貿易で利益を得るため独自に活動を続けていた。
<6話〜10話>
オクニョの体探人としての初仕事は、明の使節を暗殺し、密書を奪うこと。
使節団の通訳として潜入したオクニョは、そこでユン・テウォンに再会する。
当時と変わらずオクニョを気遣うテウォンだが、オクニョは自分がもし暗殺を実行すればテウォンの貿易が失敗するため、オクニョは悩んでいた。
その時、文定大妃の指令で潜入していたパク・テスに会ったオクニョは、すべてをパク・テスに話した。
パク・テスのおかげでオクニョは密書を奪えたが、使節の暗殺が失敗に終わってしまう。
巻き返そうと、再びパク・テスと共に暗殺計画を実行したオクニョだったが、パク・テスはウォニョンの指令で仲間から殺されてしまう。
雇っていたパク・テスが死んだとの報告が文定大妃の耳にも入り、ウォニョンに真相を突き止めるように命ずる。
自らが命令し殺したことがバレては困るウォニョンは、オクニョに罪を被せ暗殺することにし、上官のカン・ソノに命令を下す。
典獄署の地下牢に囚われ移されていたオクニョだったが、テウォンに助けられ、今までの経緯をすべて話すことにした。
オクニョは、ウォニョンの追手から逃げるため、テウォンが母として慕う女性の家に身を潜めた。
しかしすぐに見つかってしまい、捕盗庁のソン・ジホンによってオクニョは捕らえられてしまう。
そしてオクニョは宮殿へと連れて行かれ、文定大妃に謁見し、ウォニョンとチョン・ナンジョンが同席の元、パク・テスの死の真相が明かされる。
<11話〜15話>
パク・テスの死の真相が明らかになり、無事にオクニョの容疑も晴れ、典獄署で署長の補佐として戻ったオクニョ。
一方、文定大妃にパク・テス暗殺がバレたウォニョンは、官職を解雇され典獄署に入れられる。
ウォニョン不在の中、これを機にチョン・ナンジョンの商団に打撃を加えようと、テウォンが動き出す。
そんなある日、オクニョはチョン・ナンジョンの義妹と、ウォニョンの正妻の使用人が接触しているのを目撃する。
その直後に正妻は血を吐いて倒れてしまう。
チョン・ナンジョンはそれを謀反と煽り、書面を都中に貼り、騒動を作り上げる。
この謀反騒動を収めるのはウォニョンしかいない、と文定大妃に思わせるためであった。
一方オクニョとテウォンは、正妻の食事に毒が盛られていることを知る。
正妻の使用人の後ろに黒幕がいると確信したのだった。
その間にもチョン・ナンジョンの思惑通り、ウォニョンは釈放され、次に疑われ捕らえられたのはテウォンだった。
何とかテウォンを助けようと奮闘する中、オクニョは正妻に毒を盛ったとされる使用人ミョンソンが刺客に襲われるところに遭遇する。
ミョンソンを助けたオクニョは、典獄署の地下牢にミョンソンをかくまった。
ミョンソンが正妻の毒盛り事件について真相を話せばチョン・ナンジョンを捕えられると考えたが、ミョンソンが事実を話そうとした瞬間、チョン・ナンジョンの手下からの矢が胸に刺さり命を落としてしまう。
一方ウォニョンは、テウォンが自分の息子だと知らされ、その事実を今まで隠し通してきたチョン・ナンジョンに激怒し、すぐにテウォンを釈放する。
その頃宮中では食糧不足に悩んでいた。
そこでオクニョは、大胆にもチョン・ナンジョンの蔵から米を盗もうと計画する。
そんな時にもかかわらず、チョン・ナンジョンは自分の誕生日を祝うために1週間の宴を催す。
オクニョたちがナンジョンの蔵から食糧を盗む計画を立ているとは夢にも思わないチョン・ナンジョンだった。
<16話〜20話>
ある日、典獄署にイ・ギジュンがやって来る。
彼は身分を隠した明宗王なのだった。
お忍びで出かけたことを文定大妃に叱られた明宗。
しかし文定大妃は、反抗する明宗に政権を握られないかと危険視していたのだった。
そんな明宗はたまたま出会ったオクニョから民の現状を聞き、国の情勢に頭を抱えた。
その頃オクニョは、ジホンがパク・テスの孫だということを知る。
ジホンを訪ねパク・テスについて話し、遺品を渡そうとしたが、それを断られてしまう。
ジホンはその後ウォニョンの口からパク・テスが因縁の相手であり、濡れ衣をきせて殺したと聞かされる。
ショックを受けたジホンは、先日受け取らなかった遺品を取りにオクニョのもとへ行ったのだった。
一方、オクニョは「指輪の女官」からの手紙に書いてあった場所で自分の母とともに働いていたとされる女官に会うことができた。
オクニョは自分の知っているすべてを話し、女官からは確かにガビという女官がいて、ある日突然消えたことを教えられる。
しかし、当時の女官たちが命を狙われた理由は知らないほうがいいと言われたのだった。
依然オクニョを敵対視するチョン・ナンジョンだったが、塩の売買取引で大損をしてしまう。
オクニョたちは正当な取り引きができるようになり、宴を開いていた。
このまま黙っているナンジョンではなく、裏でオクニョ襲撃を計画し実行に移す。
チョン・ナジョンの計画で捕まってしまったオクニョたち。
典獄署ではオクニョを心配した囚人たちがお金を出し合いながら差し入れをする日々。
一方、明宗王は自分の仕えにカン・ソノを置き、大妃、チョン・ナンジョン、ウォニョンの動きを監視するようにした。
そしてテウォンたちがそれぞれ牢から出られるように手配していく中、オクニョだけはウォニョンやナンジョンに邪魔をされ、逃げることができずにいた。
そして裁きの日を迎える・・・。
<21話〜25話>
オクニョに言い渡された刑は、奴婢として都を出るというものだった。
これに抗議をしたジホンのおかげで何とか3日延長になり、テウォンたちは何とかオクニョを取り戻そうと必死に動く。
しかし、チョン・ナンジョンの力は強く、なかなか思うように進まない。
さらにチョン・ナンジョンは、オクニョを庇ったことに怒り、ジホンを脅す。
しかしそんな中、ウォニョンが何者かに刺され重体となる。
オクニョは流刑の場、海州に向かう途中で山賊に襲われてしまう。
なんとか逃げ出して海州に辿り着いたオクニョ。
力尽きて倒れるオクニョの目の前に現れたのは、ジホンだった。
その頃、ようやく明宗はオクニョの刑についてウォニョンとチョン・ナンジョンが関わっていると知る。
明宗は再審をするように手配し、オクニョを探すが、山賊に襲われ亡くなったと聞かされる。
ジホンはオクニョが生きていることを隠し、奴婢という判決から逃げる手段を考える。
一方でウォニョンは回復し、元気な様子を民に見せつけながら宮中へ向かう。
そんな回復した姿を見て、テウォンも安堵したが、まだ母の件を許したわけではなかった。
許しを得たいウォニョンはテウォンに官職をつけることにし、テウォンも一度は断ったが、ナンジョンを制するために官職につくことに。
チョン・ナンジョンはその地位をテウォンに与えたウォニョンに噛みつくが、逆にウォニョンからテウォンに今後絶対に手を出すなと怒られるのだった。
仕事相手のソン・ファノクについて調べていたテウォンは、ジホンがファノクの義息子であり、パク・テスの孫であることを知る。
さらにファノクが禁制品を取り扱っているとわかり、ファノクを捕らえる。
しかし直後ジホンの義父ファノクは、ウォニョンとテウォンを許すなという言葉をジホンに言い残し、亡くなってしまう。
ショックを受けるジホンと行動を共にしていたオクニョは、テウォンをよく知っている手前、複雑な気持ちに苛まれていた。
オクニョが滞在していた海州では、豊漁祭のため、役人たちが忙しく動いていた。
そこでオクニョはある策を考えつき、豊漁祭当日に見事それを果たす。
それを評価されたオクニョは、奴婢の身分を解かれ、作戦は成功したのだ。
<26話〜30話>
オクニョは、チョン・ナンジョンに対抗するため商団を始めようとジホンと計画していた。
テウォンはオクニョが戻って来たと知り、会いに行くが、テウォンの現状を聞かされていたオクニョはそれを拒否。
復讐を誓っていたウォニョンの力を借りて今の地位を持ったテウォンに、オクニョはもう会わないと言う。
オクニョからもう会わないと言われ、さらにジホンからも殴られショックを受けるテウォン。
その頃、宮中では大妃とチョン・ナンジョンが密会をする。
手土産として、大妃にとある髪飾りを持っていくチョン・ナンジョン。
髪飾りについて何も知らず渡したが、大妃はこれをどこで手に入れたんだと血相を変えた。
その髪飾りとはなんなのかと疑問に思うチョン・ナンジュンだったが、生きていたオクニョをさらに突き落すために水源汚染を工作し、家畜に毒を飲ませていた。
都では疫病のウワサが広まり、病人はただちに隔離するようにと命令が出ていた。
そしてこれは文定大妃が明宗王を謹慎させるための陰謀だと、テウォンは知らされる。
ただちに謹慎させられる明宗。
その間にチョン・ナンジョンは王室の資金作りをするため動き出す。
ジホンとオクニョはこの疫病が陰謀だと気付き、真相を明かすために協力して動いていたが、チョン・ナンジョンの命令で監禁令が出てしまう。
それを助けてくれたのはテウォンだった。
テウォンのその行動はすぐにチョン・ナンジョンに知られるが、テウォンは大妃に命令を下される前に大妃に5万両を差し出し、大妃を納得させた。
一方、明宗の元に現れたウォニョンは、まだ疫病は流行っていると嘘をつくが、入れ替わりで現れたテウォンから疫病チョン・ナンジョンの仕業だと聞き、さらにオクニョを殺そうとしたことまで知り明宗は激怒。
ついにチョン・ナンジョンを捕らえるように命ずる。
<31話〜35話>
ついに捕らえられたチョン・ナンジョン。
明宗はテウォンを訪ねて、オクニョを助けてくれたこと、そして大妃への対応にお礼を言った。
そしてオクニョについて、立場は違えど大切に想っていると話す。
その後やっと明宗と密会出来たオクニョは、会えなかった間大変だったと明宗に話すが、すべてわかっていると明宗は受け止める。
それからオクニョは自分の母について明宗に話し、ウォニョンの放った刺客により殺されたと明宗もはじめて知ることになる。
オクニョの母ガビが仕えていたのは、先代の王仁宗王だった。
そのことについて、明宗はハン尚宮に尋ねるが、教えてもらえない。
そこで大妃にも聞いてみる明宗だが、声を荒らげ知らないと言われてしまう。
明宗に問われた大妃は急いでウォニョンとチョン・ナンジョンを呼び出し、先代について明宗に密告している者を見つけ直ちに始末するように指示する。
諦めなかった明宗は、ついにハン尚宮から先代の王の死の真相を知る。
その頃オクニョは、ガビが最後に言い残した「内禁衛の隊長、イ・ミョンホンに、赤子が産まれたことを伝えて欲しい」という言葉の真相がわからずにいた。
ハン尚宮と会ったオクニョ。
例の髪飾りの存在を改めて持ち出し、それは先々代王の中宗からの寵愛の証だとハン尚宮は打ち明ける。
<36話〜40話>
そんな中、オクニョは大妃から呼び出され髪飾りについて聞かれるが、知らないと答えると逆に髪飾りについて調べて欲しいと頼まれる。
権力に逆らい、オクニョは力をつけるため外知部(弁護士)になることを決意。
その活躍により、改めて外知部の必要があると感じた明宗やテウォン。
テウォンはもう1度外知部を復活させるために、動き出す。
一方でチョン・ナンジョンは、すべて思い通りにいかないことに憤りを感じるが、そんな中オクニョと明宗が密会しているという情報が入る。
直後オクニョはウォニョンの屋敷に呼ばれ、手を組まないかと提案される。
ウォニョンは明宗と密会しているとウワサのオクニョを利用しようとしていた。
明宗の態度からオクニョを想っていることには間違いないとウォニョンは確信していたのだった。
しかし、テウォンにも同じく聞いてみると、テウォンもオクニョに想いを寄せていると認めた。
オクニョは自分の母が持っていた髪飾りが王の寵愛の証だと聞き、自分が王の娘だということに気づいてしまう。
それが知られると命の危険に晒されるかもしれないと考えたオクニョ。
同時に明宗から王宮殿の女官にならないかと提案がくる。
もう1つの手段として、自分の側室にすることでオクニョを守れると思った明宗。
そこで、オクニョに誰か好いている者がいるのかと問うと、テウォンの名が挙げられた。
オクニョは、本来なら自分の母を殺したウォニョンの息子のテウォンを好きになってはいけないことを理解し、実ってはならない恋だと自覚していた。
そんなオクニョの度重なる妨害に我慢出来なくなったチョン・ナンジョンは、ウォニョンに内緒でオクニョを刺客に襲わせる。
意識不明の重体となったオクニョを昼夜問わず付きっきりで看病するテウォン。
テウォンのおかげもあり、徐々に回復するオクニョ。
しかし、そこに宮中にいた頃の母を知るイ・ミョンホンが危篤という知らせと共にオクニョに会いたいと言っていることを伝えられる。
それを受けてイ・ミョンホンに会いに行くオクニョ。
はじめて母とミョンホンの思い出と死の真実を知ることになる。
女官をしていたオクニョの母ガビは、ある日世子毒殺計画を偶然知ってしまう。
そして周りの女官たちも徐々にウォニョンにより殺され、次は自分だという時に中宗からの寵愛を受ける。
側室にしたいと言う中宗だったが、そのときにもウォニョンはガビの命を狙っていた。
側にはいられないと悟ったガビはミョンホンと共に逃亡したのだった。
<41話〜45話>
母の死の真実を知ったオクニョは、大妃、ウォニョン、ナンジョンによる先王の毒殺、そして母を殺したことへの罪を証明する存在であることに気づく。
その頃、明宗に謁見しにきたウォニョン。
先日朝鮮に訪れた明の使者が交渉役にウォニョンを指名してきたので、なんのためらいもなく任務を任せてしまうが、もちろんウォニョンは賄賂を渡し、ジホンたちを捕らえ拷問にかける。
これを聞いたオクニョは、今こそパク・テスの遺品「明の皇帝の刺書」が役立つときが来た、と確信した。
明宗に会いに行ったオクニョだったが、ここで改めて明宗が自分の兄であることに気づく。
驚いたがうれしい反面、明宗の想いにも気付いているため、自分の身分についてはまだ黙っておくことにした。
そして明宗により、刺書を使い使者達を退け、見事ジホンたちを解放するのだった。
これに怒った文定大妃は、ウォニョンとナンジョンを呼び出した。
そこで聞いたのは、明宗の密会相手がオクニョだったこと、刺書を渡したのもオクニョだということ。
つまり1番の敵は大妃自身の身近にいたということだった。
文定大妃に呼ばれたオクニョと明宗。
すべてを問いただしたい大妃だったが、表面ではオクニョの活躍ぶりを褒めてくれた。
もちろん、そんな文定大妃の裏はオクニョも明宗も理解していたが、それでも真意を見せてこない大妃に対し、その場を取り繕うだけで精一杯だった。
帰りに明宗は側室の件の答えをオクニョに聞いたが、オクニョは泣いて断るのだった。
当時東宮殿の女官だったミン尚宮はナンジョンを毒殺しようするが、バレてしまい拷問にかけられる。
そこに私兵を連れたオクニョが現れ、ミン尚宮を助ける。
しかし、そのことによりナンジョンに、過去に王が寵愛した女官ガビがいたことがバレてしまう。
ナンジョンが次に目をつけたのはガビの子で、調査することにした。
一方、明宗は持病の悪化で意識不明の重体になっていた。
大妃は、明宗があと3日で意識が戻らなければ最悪の事態も起こりうることを聞かされていた。
オクニョが来て意識を取り戻した明宗だが、同じくして大妃がやって来る。
オクニョは急いで隠れ、明宗も寝たふりをしているなか、大妃は中宗を殺したこと、東宮殿の女官たちも殺したこと、すべては明宗を守るためだったということを語りだした。
ついに聞いてしまった事実に、オクニョはことさらに自分の身分を明宗に明かすことは出来なくなってしまう。
自分の命が短いとわかった明宗は、テウォンにオクニョを頼むと伝える。
官僚たちも明宗の病床に、お世継ぎ問題で騒いでいた。
そんな中、ついにオクニョの出生についてナンジョンに報告が渡る。
オクニョがナンジョンのもとへ連行されそうになっていた時、偶然テウォンに会い難を逃れた。
お礼をいうオクニョに、テウォンは「男としてオクニョを守りたい」と言い、2人の距離は確実に少しずつ近付いていく。
一方ナンジョンはまたしても悔しい思いをにじませ、ウォニョンに暗殺するように頼む。
しかし暗殺は失敗し、焦るウォニョン。
明宗もそのことを受けて警備をさらに強化させ、テウォンと協力し合い、大妃とウォニョンたちを断罪にすることを誓う。
そしてテウォンを司憲部持平に任命し、ついにウォニョンとナンジョンを捕らえることに成功したのだ。
オクニョが王女だということがウォニョンの耳に入り、すぐさま大妃に報告するウォニョン。
怒った大妃はオクニョを捕らえ、解放する代わりにウォニョンとナンジョンを放免するように明宗に指示する。
ついに大妃に屈した明宗は、オクニョを助けるためナンジョン達を放免するのだった。
放免されたナンジョンたちは早速謀反を企て、次の王に徳興君の長男、河原君を王にし、娘のシネと結婚させようとしていた。
そんな中、テウォンが明宗にオクニョが王女であることを伝え、驚く明宗。
<50話〜51話>
ウォニョンの追手から逃げるオクニョとテウォンだったが、明宗が王位をオクニョに譲位したいと言い出す。
文定大妃はショックで倒れてしまいついにそのまま亡くなってしまう。
明宗も床についている今、ナンジョンは計画をなんとか遂行しようと、次の王を婿に迎える準備に必死になる。
これを好機ととらえ、ついに王女としてオクニョが立ち上がる。
ウォニョンの屋敷に乗り込むオクニョたち。
テウォンによりついにウォニョンも捕まり、命乞いするウォニョンにテウォンも複雑な気持ちで父上と呼ぶ。
ナンジョンとウォニョンは市中を引きずりの刑にされ、オクニョは王女として宮中に迎えられたのだ。
しかし、オクニョは典獄署へ戻りたいと明宗に言い、典獄署へと戻っていく。
流刑となったナンジョンとウォニョン。
ナンジョンはそこで自ら毒を飲み命を絶った。
そしてその姿をみたウォニョンもまた・・・。
オクニョたちの長い復讐が終わったときでもあった。
それぞれに何が残っただろうか・・・。